Hanjōdō / 繁盛堂
橋を、かける。
一 昼 夜 の 橋 普 請 〔 活 動 写 真 〕

第一幕 ・ 卯ノ刻
杭を、打つ。
朝靄の川べり。縄を張り、位置を定める。こちらの岸に、あなたのお店。向こう岸に、まだ見ぬお客さん。

第二幕 ・ 午ノ刻
柱を、立てる。
陽の高いうちに、二本の柱。誰に、何を届けるか。ここが狂うと、橋は架からない。

第三幕 ・ 酉ノ刻
桁を、渡す。
夕焼けが、出来かけの橋を照らす。形になりはじめた仕事は、少し誇らしい。けれど、まだ渡れない。

第四幕 ・ 子ノ刻
板を、敷く。
月が昇っても、手は止めない。橋板を一枚、また一枚。提灯をひとつずつ提げて、確かめながら進む。

第五幕 ・ 明けの卯ノ刻
最後の、横木。
翌朝。最後の横木が、コトンと落ちる。二本の柱と朱の板は、繁盛堂の「H」になる。

終幕 ・ 朝日
渡り、初め。
朝日のなか、最初のお客さんが渡ってくる——公開してからが、本当のはじまり。自分も相手も、共に繁盛する。


